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2009年 11月 12日
ヘリーバック(縁バック)熱は冷めることを知らず、縦にしたり横にしたりタックをとったりとデザイン研究に余念がない。
なんてカッコよさそうだけど、楽しいのでワタシもヘリ研仲間も夢中になっている。 デザインもさることながら、まずは材料となる畳の縁について知ったことなどを少し。 ・畳の縁の歴史 日本人と深い関わりのある畳だが、歴史を見ると、一般庶民が手にするようになったのは江戸時代中期以降のこと。 平安時代の[枕草子]に清涼殿の畳の描写があるが、貴族の住まいである寝殿造は板間が普通で、畳は寝具や座具だった。 この頃から身分を表わす最たるものが畳の縁で、公卿は高麗縁、僧侶は紫縁、侍は黄縁というように、畳の縁は権力の象徴だった。 また[畳の縁を踏むのは不作法]と茶道などでいわれるが、畳の縁が身分や家紋を表わしていること、絹や麻を植物染めした縁生地が弱い、など縁を丁寧に扱う習慣が根付いたと思われる。 ・畳のサイズ 京間、本間、本間間 3尺1寸5分×6尺3寸(955mm×1910mm)のサイズ。 主に関西・中国・四国・九州で使用されている。 中京間、三六間 3尺×6尺(910mm×1820mm)のサイズ。 主に愛知・岐阜・三重県の中京地方や福島・山形・岩手の東北地方の一部、および北陸地方の一部と沖縄、奄美大島で使用されている。 江戸間、関東間、五八間 2尺9寸×5尺8寸(880mm×1760mm)のサイズ。 関東、東北、北海道など東日本の大部分の地域で使用されており、現在では全国的な標準規格になりつつある。 団地間、公団サイズ、五六間 2尺8寸×5尺6寸(850mm×1700mm)のサイズ。 公団住宅、アパート、マンション等、共同住宅や高層住宅のほとんどで使用されている。 ということで、畳一枚に使用される縁は約4M。 10畳分の縁を1反といい、大体リボン状に巻かれた5反巻きが多い。 現在の縁の素材は、レーヨン/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレン、綿/ポリエチレンなどで綿になると高級になる。 種類は柄まで入れると限りないが、無地だけでも素材によって相当数ある。 まずは畳屋さんに立ち寄り縁を集めていたが、今は問屋に通う。 訝しそうに(と思った)販売してもらっていたが、ある日「こんなに買ってどうするんですか」 の会話から、縁をいろいろ見せていただいたり教えていただいた。 なかでも「欲しい」と思ったけれど高額なのであきらめた、御所で使用されたとかの麻100%の縁。 派手さに驚いて、どこに使ったか忘れてしまったこんな縁も。 パラりとめくると、光り輝く金ぴかの縁なり。
by o-hikidashi
| 2009-11-12 09:26
| 物
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Comments(7)
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mamaさん
at 2009-11-12 15:51
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金ピカのは床の間用かもしれんね?
麻の縁取りの畳ってステキ~~。今は綿(無地)なので、今度畳替えするときは麻にしよっかなー。
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at 2009-11-12 17:59
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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うらら
at 2009-11-14 00:20
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by
うらら
at 2009-11-14 00:21
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Commented
at 2009-11-14 09:49
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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うらら
at 2009-11-16 08:21
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by
mimishimizu3 at 2009-11-16 11:08
畳の縁にはそんな歴史があったのですか。初めて知りました。
縁にもいろいろあるのですね。
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