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2014年 02月 03日
1月28日朝、ホテルから眺めた秋田の街。 これから日本海側を走る列車で45分ほどの由利本荘市にある、『本庄郷土資料館』に向かいます。 駅の横にある土産物店でじゅんさいやとんぶりにしょっつる、ガッコに比内鶏のきりたんぽ鍋男鹿の焼塩などそれぞれ購入。 膨らんだ荷物を抱えてはじめての羽越線、特急いなほに乗ります。 朝食は各自好きなおにぎり一個ずつと売店のおばちゃんがここだけ販売と言った駅弁”おばこ”を仲よく分けて。 ホテルから持ってきた地元新聞(旅先では地元新聞~)、魁(さきがけ)の一文字が入って渋い。 列車の窓から日本海をと思っていたけど、晴れ女の旅にしては珍しく暴風雨。 ここでちょっと刺し子のこと。 刺し子は北前船によって関西から東北に伝えられました。 北前船は北陸以北の日本海沿岸諸港から下関を経由して瀬戸内海の大坂に向かう航路(下りはこの逆で後に北海道・樺太まで)を行きかった船のことです。 伝わってきた刺し子は寒い地方の古くなった布を補強と暖を兼ねて縫い重ねていたものがそれぞれ模様を考え刺していきました。 それが各地方の特徴ある刺し方となり、日本三大刺し子といわれる、津軽こぎん刺し、南部菱刺し、庄内刺し子となります。 綿や麻の織り糸に合わせて決まりどおりに刺していけば美しい模様になる津軽こぎん刺し。 菱形に刺しつなげて美しい模様となる南部(青森・岩手)菱刺し。 一目刺しといわれる縦横の運針で模様を作る庄内刺し子。 青森、岩手、山形と旅した際に刺し子をみていますが、刺し子が飾られている資料館は少なく今回の旅ではここにと考えていました。 秋田でも山形寄りで海岸線で繋がるこの地方の刺し子は、庄内刺し子です。 事前に問い合わせしていたので、館長さんからも丁寧な説明や資料をいただきました。 ここは刺し子も展示してありますが、かがりてまりも盛んだったようで房飾りのついた美しいごてんまりが展示されていました。 てまりの作る過程も丁寧に。 香川もかがりてまりがありますが、芯はおがくずで本荘はぜんまいに糸を巻いて土台をつくります。 基本のかがりはこの菊のような模様だったそうです。 まりの全国マップがあり、やはり香川県の観音寺市(出身地)がありました。 近くに紡績工場があり木綿の屑糸で近所のおばあちゃんが手慰みにたくさん作っていました。 ここではごてんまりの全国大会が催されていて入賞者の美しいてまり等も飾られています。 同じ部屋半分に刺し子の展示があります。 藍色の袢纏(でたち・ちゅうと)が何枚も吊るされていましたが、刺し子の資料にと声をかけるとたくさん集まったそうです。 刺し子は生活としっかり繋がって、刺し子のあるものがほとんどだったようです。 袖下のマチに刺されている刺し子は柿の花模様。 前掛けにもびっしり。 二か所縫い割れていて(スリット)、カフェエプロン風。 野良仕事に必要な手甲にも。 どれも藍染めに刺された刺し子ですが、入口人形の顔を被ったもの。 はじめて東北を旅した時、農作業中の方が目だけで出ていた黒い覆面にギョッとしました。 一緒の山形のT子さんが「はんこたんな」と、藍染めだと農作業中の日よけや虫よけになったそう。 この地で古くからの刺し子を残していこうと一人の女性が提案し、”刺し子”として定着したそうです。 大きくすると米刺し。 山形の人と思っていた、以前習っていた刺し子作家の吉田英子さんがこの地の出身だったこと。 秋田との県境にある山形県の遊佐町も現在刺し子とパッチワークを組み合わせたりで盛んに刺し子を発信しているグループがあります。 その先に、庄内がありそこから広がった庄内刺し子。 たくさんの刺し子を拝見し、とても有意義な時間を過ごしました。 郷土資料館ですので、古いミシンや道具も展示されています。 これは、小型の洗濯機。 帰ろうとしたら事務室にいた男性が、「高松(香川)から来た人はどなたですか」 なんと高松にある屋島とこの地にある矢島とが友好関係にあり毎年多くの学生が交流しているとのこと。 屋島のそばに住みながら、初めて知りました。 生駒藩主の話など歴史でもこの地とつながっていたようです。 資料館を後にして、酒田駅でT子さんとはお別れです。 淋しいねえと名残を惜しみながらホームに。 「あっ、さっき聞いたやしま!」 旅の醍醐味は、出会いでもあります。
by o-hikidashi
| 2014-02-03 07:26
| 旅
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Comments(8)
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oshibanayoshimi at 2014-02-03 12:45
素晴らしい!!!
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小町
at 2014-02-03 21:18
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weloveai at 2014-02-04 08:27
毎回 出かけた先を聞いて驚きますよ。
今朝も、「香川県から秋田だよ~~」って すると、すかさず、「ご主人いるよね?」って 「いるわよ、理解あるご主人が、あなたと一緒よ」と 答えました。 すると、「あなたも行ったらいいと 今だよって」 ほらね。(笑) 千葉の『ホキ美術館』は山と建築さんから2度ほど紹介が 庄内には北の横綱Prettyさんが 秋田にはMomoさんがその先にも悪魔さんがご対面が可能なのね。 この行動力 爪の垢送って~~。
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うらら
at 2014-02-04 22:54
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うらら
at 2014-02-04 22:58
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>小町さん
はい、いい旅でした。 日本海側列車で移動、なんて初めてで今思い出しても「はぁ~」 資料館も参考になり、「がんばろー」とパワー充電できました~。 列車の中では右に左にカメラを向けて…。 空いていたから皆さまにはご迷惑かけてませんッ。^^
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うらら
at 2014-02-04 23:19
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> weloveaiさん
うだうだ長く書いていますが、四日間の乗り放題チケットの列車旅。 チケット四日目には帰ってないと乗車料金がかかります。 思いっきり乗ろうと、青森や下北半島まで乗っておりまーす。 で、同行者ご主人の承諾(事後?)済み、というか夫婦が旅好きなら一緒片方が好きでなければ留守の方がいいとなっております~。^^ 現在ある友人は、アルゼンチンとキューバに各一人で二,三週間と旅行中。 ホキ美術館、建物もよかったです。 おお、横綱Prettyさまは庄内! 鶴岡ゆっくり旅したいと思ってまーす。 秋田はmomoさんがいるんだーと身近な空気を深呼吸、でした。 男鹿半島か由利本荘かで迷って、刺し子を。^^
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hanamomo06 at 2014-02-06 22:42
刺し子の吉田英子さんの本を母が持っていました。
懐かしい~そうでした、本荘の方でしたね。 さしこってきれいですね。 御殿まり、我が家にもあったような? 讃岐のかがりてまりもきれいですね。(私はこちらが好きです) 私のネット友さんでmiyabiさんと言う方ががかがりてまりを作っていらっしゃいます。
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anello63 at 2014-02-07 00:53
何と言っても手まりの素晴らしいこと!
こんなの初めて見ました。 特に下のふたつの手まりはいったいどうやって作ったら、 あんな風になるのか不思議ですね。 刺し子も好きだけれど、前掛けの刺し子は色々刺してあって楽しいです。これだけ刺してあると丈夫ですね。
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