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2016年 06月 21日
最近「刺し子作家」と40歳くらいの方が冊子やネットで紹介されていました。
布のところどころに直線縫いが施された布の手提げかばん。 以前は作品展などを重ねて作家と認められましたが、今は物を作って販売すれば作家なんだなあと長年の手仕事仲間と。 まるで杉彩、ヘリンボーンの織り布のようですが、絣地に刺し子が施された古い袖なし半纏です。 ほんの少し運針の針先を左右にずらし緻密に刺したもの。 手に取り眺めてもたいていの人は刺し子と気づきません。 美しい針目の刺し子…日本の素晴らしい民芸だなとしみじみ。 ウイキペディア で刺し子は「日本の手芸、布地に糸で幾何学模様等の図柄を刺繍して縫いこむ」 各文献には「二枚以上の布を重ねて縫い補強と保温のため刺し縫いしたもの」とあります。 刺し子は古くは八世紀奈良時代にあり、糞掃衣や瀬戸内海や北九州の漁師たちの作業着や晴れ着のドンザになり北前船で東北に伝わったとも。 東北地方の農民は麻布を重ねて麻糸で刺した着物を普段着とし、擦り切れやすい肩や背中を糸で刺し重ねてびっしり刺すこと(刺し子)で補強保温効果を高めていました。 明治に入り木綿糸が手に入りやすくなり、農家の女性たちが刺し模様の美しさを工夫し多くの模様が生まれ嫁入り支度に欠かせないものとなりました。 青森のこぎん刺し・岩手の南部菱刺し・山形の庄内刺し子を日本三大刺し子といいます。 刺し子は運針からですが、世界広しといえど左右の手を動かす運針は日本人だけ。 昔の人は指先針先の感覚で織り目を拾い模様を作りました。 「北欧の香りがする」などと、こぎん刺しは若い人に人気です。 こぎん刺し菱刺しは布の縦糸の奇数目(1目、3目、5目、7目)を数え、横や縦に左右対称の菱形に刺していきます。 クロスステッチ用など縦糸がわかる布に刺しますが、老眼にはかなり辛い作業で無理。 麻の葉・青海波・亀甲などのたくさんの伝統柄を知るのも面白いのが庄内刺し子です。 なかでも一目刺しが好き。 写真は一目刺し模様の『はなつなぎ』の途中ですが、針目が揃うよう5ミリ方眼を布にひきますがこれがひと手間。 思案してチョコペーパー二社に「5ミリ方眼が印刷してありアイロンで転写され消える」ようなものを作れませんかと手紙を出したことがあります。 どちらからも今の技術では難しいとのこと。 こぎんや菱刺し用に”抜きキャンパス””はるはるキャンパス”などが販売されていますが。 最近ある方法をはたと思いつき試している最中です。 うまくいけば5ミリ方眼呪縛から解放され、藍染や柿渋生地にリネンや柄生地と刺したい生地を選んで伝統柄の一目刺しが美しく刺さる日も…? それぞれの特徴や刺し子の良さを残し伝える「これから」で共通なことは、刺したもので何を作るかだと思います。 本を出されている方も販売のみの方もそう語り呟いていました。
by o-hikidashi
| 2016-06-21 05:53
| Ns倶楽部
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Comments(12)
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oshibanayoshimi at 2016-06-21 09:40
おはようございます。
いちいち納得して、拝読いたしました。 勉強になります。
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sako375
at 2016-06-21 11:26
x
あ、そうなんだ。消えちゃってたんですね。
後でゆっくり、と思って再度アクセスしたら見えなくなってました。 良かった、今度はきちんと拝読します。 日本婦人の針仕事はすばらしいです。 手っ取り早く、じゃなく、時代を越えて受け継がれていって欲しいです。
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aomeumi at 2016-06-21 14:42
青目
ありがとうございます。とても、よくわかりました。実用的な手仕事の中にも、工夫をしたり、それぞれの刺し模様を編み出したり、女たちは楽しみを見つけて来たのでしょう。時代とともに用途も変わりますね。今は、本来の目的だった、補強も保温も必要なくなりました。廃れて来た原因はその辺にあるのでしょうね。私は、生地も糸も白で、作ってみたい・・・ベットカバーや、テーブルセンター、布巾、ハンカチ・・・などなど、自分のオリジナルの柄を見つけて刺してみたい・・・若かったらね。いろんな可能性のある、ニッポンの手仕事ですね。
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kitaoni at 2016-06-21 15:24
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maribabalondon at 2016-06-21 19:41
こぎん刺しは確かに、西洋の香りも感じますね。
それを何に刺すか・・・・それで新たなスタイルが生まれますね。
こんばんは!
うららさんのように基礎からきちんと学んだ方のつくられた手作りものは、キリッとしていて好きですけど...素人がちょこっと気楽に作ったものをよく見かけますけど、私はそれだったら機械できちんと作られた完成度の高いものの方が好みです~☆ 最近は老眼も進んで、細やかな手仕事がだんだん難しくなっています~(泣)。 うららさんが業者の方に注文されたというアイディア、その勇気が素敵です~!
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o-hikidashi at 2016-06-22 00:20
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o-hikidashi at 2016-06-22 00:34
>sako375さん
この間部分的に消えてしまったこともあってあれこれわんさか書いたのでまとまりがないような…。スミマセン ちくちく縫い縫いした布の手提げかばんが刺し子作家さんのと紹介されていたのに?!となってしまって。 紹介した人も布に縫い跡=刺し子、になるのでしょう。 伝統模様や独特の刺し模様があって手芸としての刺し子と思うのですが…。
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o-hikidashi at 2016-06-22 05:32
>aomeumiさん
ご丁寧なコメントありがとうございます。 白生地に白のヨーロッパのプディやホワイトワークは品があって素敵ですね。 刺し子に…絹地にもずっと頭に残っていて半襟に刺すことからしてみようかなと。 でも怠け者ゆえ頭の中はあれこれ浮かぶのに手のほうは…反省!
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o-hikidashi at 2016-06-22 05:48
>kitaoniさん
刺し子はパッチワークと同じ歴史?ですね。 生活の必要から生まれた美、柳宗悦もこぎん刺しを美しい民芸と。 民間の人が五ミリ方眼や糸目など必要なく運針で美していてため息が出ます。 自分が刺した糸模様を眺めるときが一番楽しい気がします。
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o-hikidashi at 2016-06-22 05:51
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o-hikidashi at 2016-06-22 05:57
>komichiさん
東北の旅はたいてい刺し子に関連したものを見てきました。 工芸士でもない民間の人が布にフリーハンドで美しく刺していて感動しました。 刺し子にうるさく言うなと叱られそうですが、先生も「美しい」刺し子と。 5ミリ方眼がどの布にも刺すシート?のようなものがあれば、一目刺し人口はもっと増えると思うのですが。^^
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