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2017年 10月 29日
20年ほど前に冬に東北を旅し山形を通りかかった際のこと。 水墨画のような景色の中黒いひょろひょろとした低い木が並んでいるのが気になりました。 「あれはさくらんぼ、あの佐藤錦の木だよ」 あの美味しく高価な佐藤錦を生涯一度でいいからお腹いっぱい食べてみたい。 その時なぜかそう思い数か月しつこくしつこく探し続け、さくらんぼ農家でもある倉田家に出会いました。 夢かなってお腹をこわすほどさくらんぼをいただきました。 またまた長くなりましたが、その時知ったのは山形県は中華麺の消費全国一。 おもてなしでちょっとはラーメン、讃岐うどん並みにあちこちにラーメン屋が点在していました。 今回の山形県庄内地方は海の幸山の幸が豊富で美味しいところ、とガイドブックや食の雑誌で紹介されています。 『アルケッチャーノ』がそのイメージに大きく貢献していますが、予約はずっと先まで満席。 海沿いだし水族館から近いだろうとガイドブックやネットで絶賛されていた『琴平荘』でラーメンに決まり。 ラーメン屋さんなんかあるのかなあ…海沿いの小さな集落の先にそのお店はありました。 大きな水たまりのある空き地?が駐車場、道の先は家のない海岸です。 ホンマにここ!?と思いつつ戸を開け入った玄関。 左右の靴箱に靴が並び入りきらない靴が点在、そしてこの張り紙。 注文の多い料理店見たいやー、と不安そうな姉にはしゃぐ妹(おバーサンだけどね) 通路先にも待つ人、先にある大広間のテーブルにはラーメンを食べる人人。 順番カードは114番、前の仙台から来ていた家族連れの方が「一時間は待つんじゃないですか」 並んで食事は大の苦手のワタシ、そんなにはかからんやろう&ネットやガイドブックの紹介も面白そうやしここまで来たからにはで待ちました。 通路と大広間の間にも旅館だからかテレビの置かれた中広間があり、部屋にも人がいっぱい。 寝転んでテレビを見る人やおとなしく遊んで待つ子供たち。 レポータ気分でうろつき我慢限界寸前の一時間後、やっと番号を呼ばれ席に着きました。 姉はさっぱり妹はこってり。(おバーさんだけどまだまだこってり) 縮れた手打ち麺にアゴ出汁と豚鳥ガラミックススープ、自家製チャーシューもメンマも美味しい。 替え玉があちこちのテーブルに運ばれるけど、普通のラーメンの1.5倍はある麺の量で食べきれません。 食べ終え移動の車中で「ラーメンに一時間も並んで食べたのはじめてやなあ」 これもまた旅の思い出に…などと思っていたら市内に入り、致道博物館が見え今回の旅の目的地に到着ー。 館内は撮影禁止ですのでwebサイトを。 姉に誘われやってきたけど、もっとゆっくりしたいと思った記念館でした。 庄内地方の景色を眺め館内での文章紹介を拝見し、帰ったらここが舞台の小説を読んでみたいと思いました。 すぐ横の『致道博物館』にも入りたかったのですが、ラーメンに時間を費やし閉館時間。 記念館前の庄内神社で御朱印をいただき(少しがっかりでしたが)、今夜の宿に向かいます。 小さな温泉街ですが、記念館から6キロほど。 温泉街入り口に「湯田川温泉」と書かれて提灯が出迎えてくれます。 今夜の宿は藤沢周平氏の定宿だった『九兵衛旅館』 温泉宿の楽しみのひとつ、まずはほっこりお茶と部屋に置かれたウェルカムお菓子。 こじんまりとした宿で、さて一風呂…おいしい鶴岡(荘内)の食事が楽しみー。
by o-hikidashi
| 2017-10-29 10:10
| 旅
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Comments(4)
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sawarabi-3782 at 2017-10-29 14:38
山形はグルメ王国ですね!
おいしそ~中華そば。食べたいモード突入です!!! 夏は旅館で10月から期間限定ラーメンの営業なんですね。 東北旅の前には、うららさんのブログで情報キャッチしてからがいいですね。 お宿の記事も楽しみにしてます♪
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oshibanayoshimi at 2017-10-29 15:16
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o-hikidashi at 2017-10-30 07:53
>sawarabi-3782さん
山形の中で庄内地方はよりおいしいと聞いていました。 楽しみにしておりましたが、ハズレなし。 東北人は静かで辛抱強いとも聞いていましたが、ラーメンを待つ間も騒ぐ子供もいないし大声を出さずおしゃべりもせず。 sawarabiさんの食べ物情報、こんにゃく屋さん(玉こん)とかこちらの方がメモしておりますー☆
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o-hikidashi at 2017-10-30 07:59
> oshibanayoshimiさん
まだまだチャンスはありますー☆ 昨夜取材があって高松に寄られた先生も80才、友人の絵の先生は81才ですがこの間も海外旅行に。 我が家もですがネロさまも遠くの旅は…念ずれば花開く。 いつかAさんやBさんと…それまで雑な私の報告で東北の地を旅してください~。
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