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2018年 05月 10日
連休明けからは刺し子の日々です。 我が家で月一で手芸を楽しまれてる方から珍しい「大山蓮華」をいただいたのに、美しい乳白色が一日でこんな色に・・・。 別名深山蓮華とも、ハスの花(蓮華)に似た白い花を咲かせることに由来するそう。 母とともに春遠からじと病院で過ごしていた三月のある日、秋田のMさんから新聞の切り抜きと旅した由利本荘の御殿手まりを模写した可愛い干菓子が届きました。 添えられた手紙には「刺し子のことが載っていたので・・・」辛く悶々としていたときでしたので思いも寄らない贈り物に涙が出そうになりました。 「刺し子は生活とかけ離れたよそ行きのものになっては駄目。人に見せるためではなく、自分のために刺したい」 手紙には新聞記事の最後にあったこの言葉にそうだなと思われた、と書かれていました。 ネットではブログやインスタでたくさんの刺し子画像があふれています。 刺し終えた達成感で画像をアップしたり素敵と選ばれ販売するためでしょうか。 昔は保温補強を目的とした生活のための刺し子から現代の伝統模様を刺し手芸として楽しむものが刺し子となりました。 ※柿の花の一部をアイホンケースに 手芸の刺し子に興味を持ちまずは岡山と東京のカルチャーで。 「あなたたちはいいわよねえ。これを(キット)を刺せばいいんだから」 現代に刺し子の面白さ楽しさを広く紹介された故吉田英子先生の教室に通っていたころ、呟くように言われたこの言葉が今ふっと蘇ってきます。 色が大好き布が大好きゆえ地味な刺し子をいちどは中断しましたが、やはりと落ち着いたのは小川先生の刺し子に惹かれて。 よいキットで刺し模様刺しや一目刺し(一針刺し)を学び作品を作り刺し子好き仲間と時には悩みながら楽しんでいます。 30年前地元の瀬戸内民俗資料館で見た漁師の刺し子半纏”ドンザ”から刺し子に興味を持ったので、刺し子の歴史も気になります。 刺し子は東北のイメージが強いけれど、山間部の飛騨や瀬戸内や玄界灘の沿岸部にも刺し子はみられます。 旅先で民俗資料館や民芸館を訪ねたりまったく別ジャンルのタッセルやリボン刺繍にニードルパンチと道草の多い「私の刺し子」ですが。 そうそう小川先生は長針に皿指ぬき、左右の手を使った運針で指導されます。 以前ある針会社のコラムに世界広しといえど左右の手を使って運針するのは日本人だけとありました。 でも洋裁や刺繍が多かったのでなかなか慣れない、小川先生見てないし吉田先生の本にも左右の運針でなくてもとあったし・・・。 【こぎん刺しの名人芸】津軽工房社より 青森こぎん刺し佐(津軽地方の刺し子)藤美奈子さん=縫ってる動画付き 縫うように刺していますが、これを見たある人が「あなた、こぎん刺しは一針一針刺すものでこんな刺し方をしてテレビに出ているんですか」 と詰められたそうな。 こぎん刺しの先生がそう教えたのでしょうが、、お教室の先生は佐藤さんのような刺し方ができなかっただけの話でしょう。 下に恐ろしきは、素人の付け焼き刃です。 付け加えておきますと、一刺し一刺しすると布地が固くなって使い心地が悪くなるからダメなんです。できない場合は批判するのではなく、努力する。それが職人。 先生方はできることに逃げてしまうのですな。 ははー、左右の手での運針頑張りますー!
by o-hikidashi
| 2018-05-10 09:09
| Ns倶楽部
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Comments(24)
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oshibanayoshimi at 2018-05-10 10:14
↑の柄は、「柿の花」というのですね。
そうですね、柿の花は、上から見ると、四角い感じですよね。 "批判するのではなく、努力する。それが職人" なかなか名言、胸に刺さります。
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komichi
at 2018-05-10 11:06
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こんにちは☔
こぎん刺しは、縫うように刺すものなんですね~‼ 一見、丁寧なような一刺しずつでは固くなる・・・と、 至言ですね~☆ 両手をつかう運針、子供のころやらされた覚えがありますけど、 今度試してみたいと思っています~☆ うららさんの動的な行動と、運針をする静的な行為のバランスが好きです~☺
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marsha
at 2018-05-10 15:36
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森の貴婦人、オオヤマレンゲの季節ですねー。
この花は色も形も香りも三拍子揃って素晴らしいですね。 大好きな花です。今、下の庭で十数このオオヤマレンゲが咲いています。まだこれからの蕾も残っております。 毎朝この花に会いに行って昨日の花柄を摘んで来年のために用意します。 今年は30個くらい花をつけましたー。 庭中いい香りです。
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aomeumi at 2018-05-10 20:37
青目
「刺し子は生活とかけ離れたよそ行きのものになっては駄目。人に見せるためではなく、自分のために刺したい」・・・このごろは、どうでもいいものも、見せて、売って・・・が流行ですね。このお言葉・・・民芸、の基本ですよね。使えるものでないと・・・忘れないようにしておこうと思います。 うらら・・・咲きました。ブログにUPしました。
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picoro1314 at 2018-05-10 21:20
刺し子は生地を丈夫に長持ちさせるために考えられた先人の知恵なんですね?!
刺した針の運針の糸の美しさは段々と芸術視する模様となり、作り手も先人の意図を解さず技術を上っ面だけでしか理解しなかった結果出た言葉を先生はピシッと律せられて素晴らしいですね〜〜 それにしても両手でされる運針を見て見たいです
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o-hikidashi at 2018-05-11 06:58
>oshibanayoshimiさん
たいていの刺す図柄には名前がついています。 運針のみの伝統の図柄を刺すのを模様刺し、一目一目を生かしくぐらせたりのものを一目刺し。 私は一目刺しが面白くて好き、この柿の花も刺し位置を変えると無限に広がる・・・。 「努力」は何処に・・・の私・・・。
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o-hikidashi at 2018-05-11 08:28
> komichi さん
洋裁では左右の運針は必要なかったしかえって時間はかかるしきれいに縫えません。 ので先生見てないしある本にも自由になんて書かれていたからまあいいか。 この言葉に出会って納得しました。 和裁を習いに行った方は三ヶ月間運針のみの練習だったそうです。
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o-hikidashi at 2018-05-11 08:33
> marsha さん
森の貴婦人・・・ぴったりですね。 深い緑の葉の間から乳白色の毅然とした花。 お庭に十数個の花!見事でしょうね。 私は欲張りなんで香りがあるというのも好き、別の花瓶にカサブランカを入れていたので香りに気がつきませんでしたー。ザンネン ああ、marshaさん、大山蓮華の花咲く庭で深呼吸してみたいー!!
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o-hikidashi at 2018-05-11 08:43
>aomeumiさん
刺し子に興味をもつまではさほど民芸に興味を持っていませんでした。 でも今は旅先でもあると民俗資料館や民芸館に。 東北の刺し子って言葉が気になり調べるとどうも北前船の存在に・・・で真剣に運針せず道草ばかりやっています。ーー うらら!ブログで拝見しました。 深窓のうららも素敵ですが野生のうららプロジェクト?楽しみですー。
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o-hikidashi at 2018-05-11 08:48
>picoro1314さん
刺し子は保温と補強が目的でしたが今やネット検索で日本の手芸と紹介されています。 パッチワークも残り布を接ぎ合わせ一枚の布で活用でしたが今や一枚の布を切り接ぎ合わせ美しい模様を作ることに。 変えていくのも素晴らしいことと思いますが残していく部分も必要かと。 和裁をされる方の運針は見事です~。^^
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maribabalondon at 2018-05-11 20:11
一刺し一刺しは布が硬くなるのですね。布目の動きを止めて
しまうからでしょうか? ↓ だいぶ遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます。 60・・・何歳?えー、お若いですね。 脳みそ(風)柄の湯のみ、好きです。風合い色味・・・素敵。 それにラクダのお皿。いいですね。
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at 2018-05-11 20:21
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at 2018-05-11 22:43
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at 2018-05-13 19:25
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o-hikidashi at 2018-05-14 07:00
>maribabalondonさん
左右の手を使っての運針、というより長い刺し部分を右手に縫い溜めながら針を運ぶと直線曲線がきれいだからかと思っていました。 確かに一針日と針絞めるより柔らかな縫い目になりますね。 はは、1~9までの数字のどれか・・・何で若くはありません。 辰年生まれの5月五日、若い頃男性にクスリと笑われ今はやっぱりなあと。 脳みそに駱駝、刺激ある誕生日でしたー。
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o-hikidashi at 2018-05-14 07:02
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o-hikidashi at 2018-05-14 07:05
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o-hikidashi at 2018-05-14 07:07
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at 2018-05-14 17:21
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at 2018-05-16 07:18
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at 2018-05-16 07:23
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o-hikidashi at 2018-05-16 17:35
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o-hikidashi at 2018-05-16 17:36
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o-hikidashi at 2018-05-17 06:19
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